お客様からよくいただく質問と回答を掲載しています。もしも「よくある質問」内の回答でお客さまの問題が解決できなかった場合は、お問い合わせのページからお気軽にお問い合わせください。
集塵機の基礎知識
集塵機とは
物を加工すると必ず出るのが粉塵です。切断、切削、払い落とし等で舞い上がる粉塵を、吸引、ろ過する働きを集塵機が行います。主にフード、ダクトホース(ダクト管)、集塵機を組み合わせて使用します。作業場の環境、作業者の健康を守る、さらに加工品の品質を上げる影の立役者です。
掃除機と同じではないか
掃除機は、少ない風量(吸引する空気の量)と、高圧が特徴です。文字のとおり掃除を目的としています。そのため、細いダクトを使って空中に飛散するダスト(埃)を吸引することは大変困難です。通常使用されるダクトホースはφ38、またはφ50。集塵機は、掃除機よりも圧力は低くなりますが、大きな風量で、大量に出る埃を吸引する目的で製作しています。切断、研磨、払い落としなどで空中に舞う埃をフード(じょうご、拡声器のような形)で吸引します。
機種選定について
カタログを見ても、どれを使えばいいかわからない
粉塵の種類、粒径、加工内容、運転時間、設置場所などをできるだけ詳しく教えてください。ご要望に沿った集塵機を御提案させていただきます。
集塵機を買うとダクトホース、分岐管、フードなどは付いてきますか
別途お求めください。
食品工場での使用を考えていますが、SUS製の製品は有りますか
MYシリーズのMY-75X、MY-75XF、MY-150XNはSUS仕様もございます。
お客様の使用条件は異なりますが、食品工場様向けに出荷した製品はSS製が8割:SUS製が2割程度となっております。
SUS仕様の本体は、どこまでがSUS製ですか
集塵機板金部分はSUS製ですが、モーター等使用部品についてはSUS製ではありません。
故障・トラブル
モーターが焼けた
運転中に規定電流以上の電流が流れる場合や、単相運転によってモーターが焼損することがあります。
事故防止の為にモーターブレーカをお付けください。(過負荷保護装置のないスイッチ搭載機種の場合)
モーターブレーカーを取り付けずに起きたトラブルは(保証期間中でも)保証できかねますのでご了承ください。
ファンのバランスが崩れた(ファンが曲がった、破損した)
断続運転をしていることが原因です。特にプレートファンは断続運転が苦手です。起動時にファンに多大な負担をかけます。ファンは消耗品扱いになります。出来るだけ続けて運転することをお勧めします。ファンバランスが崩れた場合は、保証期間内であっても、対象外となります。
集塵機の吸引力が落ちた
購入時の扱っていた粉塵と現在の粉塵が違う場合、その粉塵には、現在の集塵機に、あわなくなっている可能性があります。
集塵機の吸気径と同じ径で、2又分岐していませんか。分岐された側は、極端に風量不足になります。
スライドシャッターやホッパー点検口などが開いていると、吸引力はその分減少します。もういちど点検口やスライドシャッターなど、開閉する箇所を確認してください。
粉塵が大量に出る場合のフィルターの目詰まり対策は
1.中間ボックスを入れてフィルターからの距離を離す。
2.プレダスターを入れる。
3.パルス式集塵機を採用する。
1と2はフィルターの負担を減らす効果があります。
故障時はどこに連絡をすればいいですか
まずはご購入いただいた販売店様にご連絡をお願いいたします。
販売店様とご連絡が取れない場合は、弊社までご連絡ください。
その際に本体購入日・本体型式・本体製造番号を併せてご連絡いただけますと、
スムーズな対応が可能となります。
弊社製品について
集塵機の耐用年数はどれくらいですか
お客様の使用環境により異なりますが、フィルターは一年を目安に交換を推奨しています。
消耗品・電子機器を除く集塵機本体に関しては、10年以上ご使用いただける場合もあります。
使用時のメンテナンス方法は
集塵機の運転停止後に、本体及びフィルターの清掃を行ってください。
清掃によりフィルターが長寿命化し、集塵性能の低下を抑制できます。
また、こまめに清掃を行うことが発火等の事故防止にも繋がります。
詳細については、該当機種の取扱説明書をご確認ください。
SUS仕様の本体は丸洗いできますか
電子機器及びモーターが防水仕様ではありませんので、申し訳ございませんが水洗いはできません。
本体貸し出しデモは行っていますか
申し訳ございませんが、行っておりません。
工事・部品について
電気配線、エア配管はしてくれますか
集塵機から元電源への配線(一次電気配線)は電気工事業者にお願いします。圧縮エアの配管も同じく配管業者にお願いします。制御盤単品付属の場合、制御盤から集塵機までの配線も電気工事業者にお願いしてください。
フィルターはどのくらい持ちますか
1年で交換する場合や5年以上持った例もあります。粉塵の含塵濃度、運転時間、粉塵の性質などで変わるため、実際の運転を通して日々の点検により確認していくことが良いと思われます。