6.集塵機の付帯設備
プレダスターを前段装置として使う。
サイクロン方式で遠心力を利用した分離補修をする補助集塵装置です。粉塵の状態によって集塵機だけでは支障が出ることがあります。次の場合に有効です。
➢ 粉塵と呼べない固形物、切りくず。
➢ フィルター内や集塵機内でブリッジ(架橋現象)を起こす。
➢ 集塵濃度が高い。
➢ 火花が入りやすい。
➢ 液滴を含んでいる
➢ 異物、粗塵。
プレダスターはフードと集塵機の間に設置し、ダクトホースで接続します。圧力損失(流体と管内壁による圧力低下)が高いので一馬力程度の余分の風量設定が必要です。
安全対策仕様を検討する
粉塵爆発を起こしやすい物質
➢ マグネシウム、チタン、ジルコニウム、亜鉛などを含む金属粉。これらは空気中の水蒸気と反応し、自然発火しやすい大変危険な性質を持っています。他に鉄、カーボンブラックなどの金属粉
➢ 大豆、とうもろこし、コウリャン、小麦、大麦などの農産物類の粉
➢ ポリエチレン粉などの合成樹脂
➢ 化学薬品粉など
安全対策仕様を考える
標準の集塵機に爆発放散口(爆発ベンド)、安全増又は耐圧防爆型電動機、耐圧防爆スイッチ、防爆配線、逆火防止弁、耐圧防爆型電磁弁(パルス式)、静電防止フィルター等を加えることができます。
ただし弊社の安全対策仕様は爆発の被害を軽減する仕様となります。いかなる集塵機であっても爆発を完全に防ぐことはできません。
弊社で扱えない粉塵、環境について
弊社では、下記の粉塵は残念ながらお断りいたしております。
マグネシウム、マグネシウムを少しでも含んだ合金、ステンレス(研磨粉、原料など)、チタンなどの粉塵爆発を起こしやすい粉塵